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ダダダダ…
ガチャガチャッ!
バタン!
「はぁっ、はぁっ」
俺は玄関のドアを荒々しく開け、家の中に入ると肩で息をする。
「な~に~?あの位の距離、ダッシュしただけで息切れ?最近の若い子は。」
そう、コイツを抱えてから家までダッシュしたのだ。
「う、うる…せぇ!最近の若い子バカにすんじゃねぇよ!ヤルときゃやるんだぜ。」
ニヤリと笑って抱えたままの黒猫…あぁ、名前は“レイ”を見る。
「そんなとこにだけ若さ発揮されてもねぇ。それよりも、早く結果聞きたいんじゃないの?」
呆れた様にそう言うと、レイは俺の腕からすり抜けて床に着地した。
「そうだった!早く部屋に行くぞ!」
『結果』それは一体何の結果かというと…
説明するのに遡る事、1ヶ月前。そう、あれは高校の入学式を終えた帰り道での出来事だった。
んじゃ回想スタート!
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