一件目

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「だ、誰か…っ。たす」 言い終える前に、弾は静かに額を貫通し、 大西はその場に仰向けに倒れた。 影は足音もたてず、路地から姿を消した。 大西の遺体が発見されたのは、それから約2日後のことだった。 “大手の企業の幹部が、 何者かに殺された。 闇取引がらみか?” 新聞の見出しはこうだった。
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