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振り返ると
そこにいたのは
私より少し年上?
っぽい男の子が
息を切らして
立っていた。
「ずーっと呼んでるんのに、きづかねーから、耳聞こえねーのかと思ったろって。」
「は、はぁ?耳?聞こえますけどっ!」
横柄な口調に
カチンときた。
なんなの?この人っ!
しかも私のこと、
『おい』って呼んだ?
信じられない!
「なんなんですか?」
怪訝そうな態度の
私をみて彼も少し
むっとした表情になった。
「ん!これ、落としたぞ。おまえンだろ!」
あ…。
「あ、それ…。」
それはマキちゃんが
書いてくれた
『買い物リスト』だった。
「あ、ありがとうございました。」
バツが悪そうに
メモを受け取る私を
クスっと笑い、
「じゃな!」
というと
来た方向にダッシュしてった。
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