∴変化∴

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敷地内の端っこで 少し大きめの車の屋根を モップで掃除していた。 彼は私をみつけると 『あ!』 って顔をしたから 私は慌てて頭をペコリと 下げた。 すると彼は さっきとは違う 無邪気な顔で笑うと モップを持ってない方の手を 高くあげた。 マキちゃんに 気付かれるのが嫌で 私はとっさに俯き、 早足でその場を通り過ぎた。 「お、お嬢様!?」 急に早足になった私を マキちゃんが慌てて 追い掛けてきた。
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