∴日常∴

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「じゃあいってきまーす!」 『いってらっしゃいませお嬢様!』 軽く朝食を済ませ 髪をセットしてもらい 玄関から外にでると 私のカバンを大事そうに 抱えた運転手が待っていて 後部座席のドアを 慣れた手つきであけた。 ポスっと座り カーテレビでDVDを みてると20分ほどで 学校についた。 私の通う学校には 校門が二つある。 ひとつはいわゆる『普通』の校門。 徒歩や自転車で 生徒が行き交う。 もうひとつは『VIP』と 呼ばれる生徒用。 運転手つきの高級車が 行き交う。 そして数人の先生方が 毎日交代で出迎えてくれる。 もちろん私は後者の 校門を利用している。
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