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私は今、閑散たる深夜の公園でくたびれたベンチに腰掛けて煙草を吸っている。
月を眺めながら瞑想をする為だ。月は美しい。
処女神アルテミスは今頃狩りでもしているんだろうか?
そんなことを考えているうちにふと彼女に会いたくなったので鳥を呼ぶことにした。
合図であるタンホイザーを口笛で吹くと彼はやって来た。
「月まで行ってくれないか?」
「あぁ分かった分かった。にしても唐突だな。やっぱりお前もアソコが侘しくなったんだろう?」
「そうだな。まぁチップは弾むつもりだからさっさと直行してくれたまえ。」
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