207人が本棚に入れています
本棚に追加
/293ページ
東方妖々夢
霧を晴らすことで異変を解決した士達は次の世界へ進むため写真館に入る。
腰のケースから、紅魔郷メンバーの束を取り出す。
それらはみんな色鮮やかで、これからの戦いのやる気を表していた。
「なんだ、お前らついてくるのか」
(当たり前でしょ、さいきょーだもん)
「意味がわからん…てかフランはここにいていいのか?」
(うん!あたしもお兄ちゃんのために戦うよ!ね~チルノちゃん)
(そうだね、フランちゃん)
士は紐を引き、背景を変える。
霧の絵から、雪の舞う桜の絵に変わる。
冬…いや春…?
またも脳裏に映像が焼き付けられる。
大樹の前で踊る女性。
周囲に雪を散らし、雪に混じって白い…幽霊?
「そうだ、パチュリー」
(何よ)
「今度の異変はなんなんだ?」
(私がわかるわけないわ)
「あっそ」
まぁこれ以上聞いても仕方ないか。
士は写真館の扉を開けた。
「もうすぐ…もうすぐ咲く…西行妖が…」
東方妖々夢の世界…。
最初のコメントを投稿しよう!