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人類滅亡
さかのぼる事、約一億年前。
人類は滅亡の危機に陥っていた。地球の温暖化、乱開発による資源不足、ありとあらゆる災難が降り注いだ。
豊かな者はシェルターに身を隠し、貧しい者はその天命が尽きるのを待つしかなかった。
シェルターにいたとしても、数ヵ月命が延びるだけで、助かる道は残されていなかった。
しかし、人間とは貪欲で
自らの肉体をサイボーグ化するものもいた。
サイボーグの肉体を手にした人たちは、最初こそ救いの道を見付けたかのように喜んだ。
だが、時は過ぎ…
肉体だけがサイボーグであったはずが、肉体の中でサイボーグの細胞がサイボーグの意思によって進化され、人間の脳をも支配するようになってしまった。
機械しか残る事はできないと予見した科学者がいたようだ。
脳だけ残したサイボーグたちも、やがて絶滅した頃、地球にはロボットしか残っていなかった。
ロボットがロボットを作り、故障などで動けなくなったロボットは解体され、また新しいロボットとしてリサイクルしながら作られた。
こうして、今のJたちの時代があるのである。
機械しか住めない偽りの命の星。それが地球なのだ。
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