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「ねぇっ! ちょっとそちらのナイスでスマートなジェントルメン?」
僕は、目の前にいるヤツに話しかけた。僕が思い付く限りの尊敬語(?)で。
本当は話しかける事すらしたくない。
なぜなら目の前のにいるヤツは……肌が緑で、背中に黒い羽が付いているという、頭がおかしい格好をしているからだ。
「こ、コスプレですか?? 凄いですねその羽! ままままるで本物……!」
あまりにも精巧なその作りに、本物かもしれないとか思い浮かぶけど、そんな心の声は無視して誉める。
誉めたら気分よくして止めてくれるかもしれない。
けれども、そんなの聞こえないとばかりに僕の方へと松明を持ってくる。
「ちょ……だめぇっ!やめて、お願いこないでっ!」
可愛くいってみるも反応なし。
僕と松明の距離は、残り2、3メートル程までに迫っていた。
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