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席に着き、僕がいなかった間の話を聞かせてくれた。
転校生が来たこと、先生がめちゃくちゃキレたこと、みんなで授業サボったことなど。
少しずつ笑い話なんかもしてくれた。
僕はあまりうまく笑えなかったけど、タクの気遣いが嬉しかった。
そのとき、
「優!!!!」
勢いよくドアが開いた。
「千鶴……」
「あ・あんた大丈夫なの!?」
千鶴は心配そうに駆け寄ってきた。
「……もうすぐ卒業なのにダブっちゃヤバいしな」
僕は笑って言った。
「あんまり……無理しないでね」
「ん。サンキュ」
みんなの優しさが、嬉しかった。
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