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そのまま外に連れ出し、手を離す。
「何やってんの? こんなところで」
「何って、お酒飲みに来たら、みんながいたんらよ」
急に連れ出したからか、少し膨れて呟くナオ。
「もー、帰れよ。送るから」
ため息交じりに言うと、
「いい」
と反抗してきた。
「は? いいじゃねーよ。ホラ、行くぞ」
ナオの手を掴むと、ナオは思いっきり振り払って、
「いいの! 私が何しようが、優くんに関係ないでしょ!」
ナオは叫んだ。
僕はムカついて、
「ああ、関係ねーな。勝手にしろよ。じゃーな」
と言い、そのまま帰った。
春風は少しだけ生あたたかくて、気持ちが悪かった。
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