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麻樹が生きていたときは、
会いたいときに会えていたし、
触れたいときに触れていた。
だけど、麻樹がいなくなって、
そんなことができなくなって……。
今まで当たり前にできていたことも、できなくなったことを認識していくうちに、僕は壊れていった。
小さなころから当たり前のように一緒にいた麻樹が急にいなくなったんだ。
昨日は普通に話していたことが、今日はもう話せない。
昨日は一緒にしていたことが、今日からひとりでしなくてはならない。
それが、どんなことか……。
麻樹がいなくなる前、僕はそんな現実を甘くみていたのかもしれない。
だから、思った以上に精神的ショックは大きかった。
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