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チワワを伴い旅を続ける桃太郎。
長い道のりを時にはチワワに癒されながら大した困難もなく単調に歩を進めました。
その途中ヒッチハイクで車に乗せてもらったトラックの運転手さんは桃太郎の話を聞くと、「頑張る君を応援します!」と言って、きっと協力してくれるからと、とても仲のよい友達に会わせてくれました。その友達は羽柴秀吉といい、桃太郎が挨拶をすると、「タメ語でいいって、俺上司に猿って呼ばれてるから猿チャンでいいよぉ。」と、なかなか気さくな人でした。
しばらく雑談をしていると、一人の雑誌記者がやって来ました。人気週刊誌「週刊 御伽草子」の記者で、秀吉の中国征伐のインタビューに来たのです。一通り取材を済ませると記者は「そちらの方は?」と桃太郎のことを尋ねました。秀吉は、桃太郎がチワワを連れて鬼退治に向かう道中であることを話しました。すると記者は「話題性がある」ということで、急遽記事にしてもらえることになりました。
記者が取材を終えると、三人は互いにメルアドを交換しました。秀吉のアドレスが印象的でした。
桃太郎は秀吉に「困ったらいつでもメールしてな!」と声をかけられ心強く再出発しました。
こうして犬、猿、記事を味方につけて、一路鬼ヶ島を目指す桃太郎でした。…
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