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秀吉のもとを後にした桃太郎とチワワ。
ところがチワワはなぜかスネています。どうやら前回出番が少なかったからのようです。
チワワの好物がきび団子だと思い込んでいる桃太郎は、秀吉との会談できび団子をつまみに出してしまったので困ってしまいました。
するとチワワは「何かカッコイイ名前くれよ」と言いました。桃太郎はビックリしました。チワワが、それも割と長く共に旅をしてきたチワワが、今さら言葉を発したのです。桃太郎は「今まで目で訴えやがって、喋れるんなら早く言え。」と思いましたが、それなら話が早いとばかりに、「桃山狗郎之助実継(ももやまくろうのすけさねつぐ)」という立派な名前をつけてあげました。チワワこと桃山狗郎之助実継は喜びました。
しかし作者は長くて面倒くさいからチワワでいいやと思いました。
桃太郎とチワワは、週刊 御伽草子の記事を読んだ読者の皆様から絶大な支持を受け、食べ物にも宿にも困ることなく旅を続け、その間にも桃太郎人気は全国区へと発展したのです。まさに記事の力が発揮された証拠でした。
こうしたたくさんの人たちの期待を背負い、桃太郎はついに鬼ヶ島を望む海岸へと到着したのです。
そして作者はちょっとシリアスになってきたのではと心配になるのでした。…
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