決 ~そして伝説へ…~

2/2
前へ
/17ページ
次へ
決戦の時を迎え、鬼の大将・ゲイリー=デモンズと対峙する桃太郎。 「行くぞ!!!」 ゲイリーの掛け声で両者は互いに突っ込んでいきました。この間に桃太郎は、野球漫画でピッチャーが一投するまでの考え事くらい長く思いを巡らせました。が、字数の都合で一言にまとめられました。 「きび団子ビミョーだったなぁ…」 そして遂に互いの刃が交わる…ことはなく、桃太郎のナマクラ刀はゲイリーの脇腹を切らずに強打し、ゲイリーは「ぐへっ」と言うと、倒れてしまいました。 ゲイリーは「え?ちょ…え?聞いてない?…えっ、もういい、降参降参!!」と言い、土下座しました。桃太郎は困惑しましたが、あまりに見事な土下座だったので許してしまいました。 こうして桃太郎は巨額の富を手にし凱旋しました。吾兵衛さんとお清さんは喜んで迎えました。桃太郎は、金さえあれば…などという大人の腹黒さなどは知る由もありませんでした。 また、その活躍ぶりが週刊 御伽草子にも載り、桃太郎は取材にTVにひっぱりだこで、一躍時の人となりました。その後、キャスター兼経済アナリストに転向。腐ったこの国を変えるには景気からと、全国のベンチャー企業の社長を応援することにしました。 こうして桃太郎電鉄で第二の人生を歩み始めるのでした。めでたし②…?!→
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加