出会いは突然

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猫さんより、人間のほうが怖い。 人はみんな自分中心に考えてる。 人はみな、自分が大好き。だから、友情とかいっても上辺だけ。 本当は、自分が大好きだから、他人を助けたりする自分を、周りが評価することを計算して行動してる。 けして、その人のために何かをしてくれない。 だから、人間が嫌い。 そこまでいうと、少女は無表情に歩きはじめた。 私が学校に行かないと、先生達が私の親に怒られるの。 そして、先生は私の周りの人達、上辺だけの友達に話す。 上辺だけの友達は、友達のように私に話しかけ、問題を解決しようとする。 でも、これは答えが決まってるやり方。 実際は、現実は違う。 上辺だけの友達なんて必要ないし、そんなことをしても誰も得はしない。 みんなが、思った通りにならないことがある。 だから… 少女は歩き、橋の真ん中らへんで止まる。 みんなの仮面を取るんだ。 少女は橋から飛び下りようとする。 キノカネは黙って聴いていた。 少女は、まだ十年かそこらしか生きてないだろう。 しかし、たくさんの負の世界を見てきたのかもしれない。 陰口なども言われただろう。 その少女がいま、自殺をしようとしている。 おい、人間の子供の女。 不意にキノカネが話しかける。 お前が死ぬと、どうなるんだ?どうせ、また、偽善者面した奴らが、泣いたりするだけだぞ。 それよりも、生きてこの世で、そいつらのハナをあかしてみてはどうだろうか?
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