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じゃあ、ついてきなよ。
キノカネの後ろをついていく。
猫の歩みと、人の歩みでは、歩幅がまるで違う。普通ならば、直ぐに追いついてしまう。
あれ?
なんで?
二三歩歩いたら、なぜか追いつけない。
キノカネの歩みは、先程から変わっていない。
気がつくと、少女の身体は小さくなっていた。
キノカネよりも小さく。
頃合いを見計らって、キノカネが振り向く。
そろそろ、ネズミぐらいの大きさだな。
ほれ、背中に乗りな。
キノカネがかがんだ。
しかし、実際にネズミほどのサイズになった少女にとって、キノカネはちょっとした山ぐらいな感じだ。
さらに、少女自身が言ってるように、運動神経がいいほうではないらしく、背中に乗るのに一苦労だった。
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