-Prologue-

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人魚姫… 君は何故私に最期まで笑顔を見せ続けた? 体が貫かれるような痛みに耐え、歌声を捨ててまで私に君は会いに来てくれた。私は命の恩人である君の正体に気づけなかったというのに。 無意識に君を苦しめ続けた私を殺せば君は泡にならずに助かったはずなのに、何故泡になることを選んだ? 愚かな私を、許してくれるというのか? 私が初めて会ったとき、君に抱いていた恋心は本物だった。 もし叶うのならば、もう一度君に逢いたい。 もう一度、君の歌声を聴きたい。
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