第一章 処女を売った日

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「そう?だったら私の相手とチェンジする?」 「理央ちゃんの相手?」 「40代、小太り。」 私が聞くと理央ちゃんはいたずらっぽく笑って言った。 私は思わず首を振った。 「冗談!さあっ!見てるから行っておいで。」 軽く背中を押されて私は歩きだした。 土曜日の午後、休みを楽しむ人混みの中で自分達だけが特別な気がした。 横断歩道を歩きだして少しするとふいに立ち止まって私は後ろを振り返った。
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