食育

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 悪童たちに聞こえないよう、ささやき声で二人は会話を交し合った。 「ケンタくん。ここのピーマン、ちょっと変わってるね」 「うん?」 「ほら、ちっちゃなでっぱりがあるよ」  そう言ってタカシはケンタに、ピーマンを1つもいで手渡した。確かにそのピーマンは変わっていた。  底の方から2つ、そして両脇から2つずつ、小さな突起が見えていたのだ。
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