キヨの場合・上

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たどり着いた部室は、想像以上にボロいわ古いわ。 なんか不気味……人いるのかなあ。 ノックしたら返事が帰ってきたので、勇気を出して入ることにした。 「失礼し、ま……」 窓に背中を向けて立つ人影。 逆光を受けて、そこにいたのは。 「入部希望……では、ないようだな」 呟いた唇は薄く、きれいな形。 大きくて意思の強そうな目は、長い睫毛に囲まれて。 艶やかな黒髪のショートカットがよく似合う、びっくりするくらいの美少女だった。 うわあああ芸能人?!顔ちっさ!目えデカ!!足細っ!長っ!色白っ!!
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