3階の途中で

1/1
8人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ

3階の途中で

もう薄暗い2階の階段の踊場で3階へ向かう時 久美子は…3階から重く生温かい風を感じた 何で!あの子は帰宅しないんだろう!? もう…こんな時間なのに…? 何かいつもと違う廊下の重い空気に久美子は胸騒ぎを覚えたが… 3階への階段を上って行った そしてあの女子生徒のいる普段は自分の教室へ向かった 時刻は20時10分 既に日は暮れて 教室や廊下は薄暗くなっていた 階段の非常灯だけが 不気味に光っていた 久美子は「早く!このストラップ渡して帰宅しなきゃ!」 そう思い教室のドアを開けた すると! そこには! 窓の枠に両腕を乗せた 上半身しかない! 女子生徒が上半身を椅子の上に乗せ!校庭側を見ていた! どう考えても…この世の物ではないと直ぐに感じ! 「キャーァ!」久美子は思わず叫んだ! すると…その女子生徒は ゆっくりと振り返って言った…「フフフ…持って来てくれたんだね…フフフ…でもね…私が欲しいのはね…あなたの~その両足なんだよ!」と奇っ怪な笑みを浮かべた その表情は先程下から見た女子高生ではなく!暗闇に浮かぶ…青白いな顔…白目の部分は真っ赤な血の色だった!
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!