翌朝

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  なんの事はない、お母ちゃんの「また」という言葉からも解るように、たつや達が空き地で動物を飼うのはこれで3度目である。   その度に、家から食べ物なくなるというので、近所のお母ちゃんの中で話題になったことがある。  結局、子供達の判断にまかせてみようという事になり、遠くから見守ってみたのだが、そのうち誰かしら飼い手が現れ拾われていく。   そして子供達は、泣く泣くのら犬を手放す事になるのだ。   「のら犬じゃなくて、のら猫だけどな!」   たつやは、そう言いながら空き地へと急いだ。  
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