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なんの事はない、お母ちゃんの「また」という言葉からも解るように、たつや達が空き地で動物を飼うのはこれで3度目である。
その度に、家から食べ物なくなるというので、近所のお母ちゃんの中で話題になったことがある。
結局、子供達の判断にまかせてみようという事になり、遠くから見守ってみたのだが、そのうち誰かしら飼い手が現れ拾われていく。
そして子供達は、泣く泣くのら犬を手放す事になるのだ。
「のら犬じゃなくて、のら猫だけどな!」
たつやは、そう言いながら空き地へと急いだ。
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