ゴキピー対ゴキブリ

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ゴキピー「くっそ」 ゴキピーはイライラしていた 学校でウンコを漏らしてクラスの笑い者になったり自転車が盗まれたりと散々だったからだ 自分の部屋のベッドに横たわり心を落ちつかせる しかし何やら黒い物体が動き出した ゴキピーはキレた 明らかにゴキブリだったのだ ゴキピー「ガン飛ばしてんじゃねぇーよ!!」 ゴキピーはゴキブリが嫌いだった 何故なら自分のあだ名がゴキブリのあだ名と一緒だからだ ゴキピー「どっちが本物のゴキちゃんかケリつけよーじゃねーか!」 その言葉にゴキブリはピクッと体を奮わせゴキピー目掛けて飛んだ ゴキピーはギリギリでかわし顔をかすめる程度に抑えた そこから血が垂れる ゴキピー「フヒ… やってくれるじゃねーか」 『ゴンッ』 ゴキピーが床にパンチするとゴキブリは素早く避け接地した拳にかぶりついた ゴキピー「うぎゃぁああ」 猛烈な痛みに怒りが吹き飛び冷静になったゴキピーはあることに気付いた 凄まじい戦闘力…一見ゴミとカモフラージュする色と小ささ 殺意をむき出しにして羽ばたく飛行能力 ちょこまかと小刻みに素早い脚 異様に発達した牙 絶壁を登る粘着足 どれをとってもゴキピー(人)は及ばないのだ ゴキピー「対等にヤるにはこれだ」 取り出したのはゴキジェットだった ゴキピー「シネ!」 『プスー』 ゴキジェットは空だった ゴキピー「あれ?」 拍子抜けしている隙にゴキピーはトドメを刺された こうして“ゴキちゃん”はゴキブリに定着したのである 終わり♪♪
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