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開戦
下校途中、アキラはマサミチが気になっていた。『あいつは明日から敵なのかな?』そう、ケンイチに言うと『マサミチはアキオと仲が最近良いからなぁ。マサフミにあんな感じで言われたら、こっちに来るのは難しいんじゃない?』『お前まで、こっちとか言うなよ。俺達、元々友達だぜ』『でもアキラがマサフミにつく。なんて言ったじゃん』それから、二人は黙ったまま公園に立ち寄った。晴れた公園ではユウスケ・アキオ・マサミチ、そして…塾に行くと言って教室を去ったヒデタカまでもが低学年の近所の子達と楽しそうに野球をしていた。アキラ達に気付いたのは、ヒデタカだった。【お~い。アキラ・ケンイチ】手を降りアキラ達を呼んでいる。『辞めておこうぜ』ケンイチがそっと呟いた。アキラは手を返し目を背けケンイチと共にその場を後にした。ユウスケがいなければ、ケンイチも言わなかっただろうが恋敵でもあり、仲が悪い事もあってそう言ってしまったのだろうと思いアキラは何も言わずケンイチと帰って行った。
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