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家に着き、ランドセルを置くと、『いってきま~す。ケンイチの家に行くから~。』そう母に告げると外で待つケンイチと合流した。『アキラは明日からどうするの』ケンイチは不安そうに聞いてきた。『解らないけど、マサフミ達の前では、ユウスケ達と話す事は無いんじゃない?』『そうだよな』そう言うとケンイチは黙ってしまった。『でも何でユウスケはあんな事したんだろ?』ふとアキラは言葉を漏らした。………………ケンイチは考えた挙げ句に、こう答えた『ユウスケってミキの事好きなの知ってるだろ?だからマサフミの前でからかう事で自分の方が上って思われたかったんじゃない?』『だとしたら、ユウスケが悪いよな?そんな事なら早く謝れば良いのに』そう言ってケンイチの同意を求めたがケンイチは黙って歩いて行ってしまった。そう、ケンイチもミキの事を好きだった。好きな人に良く思われたい。その気持ちは仲が悪いとはいえ、ユウスケの気持ちも解らなくはなかったのだろう。それを そんな事と 言ってしまったのはアキラの不注意だった。『悪い。ゴメンな』ケンイチは、しょうがないといった感じで『あ~っ』と言い、いつもの駄菓子屋に入って行った。
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