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『マサフミ~何で…』タカヒロは、いつものマサフミとは違う雰囲気に気付き優しい口調で切り出した。
『あいつ…何で隠したんだよ』
『知ってたのか?』タカヒロは驚いた様子で聞き返した。
……………………ユウスケの………………兄貴が………………死んだ事……………。そう伝え様と思ったが、
言葉にならなかった。
『当たり前だろ!俺達の兄貴の同級生なんだから…』そう言うと、マサフミは口を閉ざした。
暫く沈黙が続き、タカヒロは言った。『じゃあ…』
あいつの心情も解るだろと言いたかったが、マサフミなりの理由があると思い、それ以上は口にしなかった。二人の会話をよそに、イクミのブランコの音は甲高く響いていた。
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