序章①
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行きたい大学が特にない。 いや、正確に言えばなくなった。 失恋と同時に。 希望のない受験は一向にモチベーションが上がってこない。 かといってやりたい事があるわけでもない。 ふと本当に進学したいのか?と自問自答する。 これじゃあ甲子園優勝チームに、バットももった事がない茶道部かなにかが挑戦するようなもの。 客観的な自分に感じる事は一つ。 「…みじめ…すぎる…」
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