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そんなある日の事だった。
いつものように人通りの少ない道を愛車で駆け抜ける。
どこにでもあるコンビニに停車させ、手慣れた感じに鍵を抜く。
俺の愛車・ハイエロファントエレファント号。
(チャリンコ)
略してエロ号。
風を乗せて走るこいつに、孤独に似た哀愁を感じる。
何より、実によくなじむのだ。
けつが。
軽く伸びをし、誰もいない後部座席を撫でる。
わかっている。
誰もいないのはわかってはいるけど……………。
「………………」
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