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「でも。おれはかおりのことが好きだ。かおりが久留間さんに惹かれているのだとしても、引くつもりはない」
「そんなことがあるわけない。私もあなたが好き」と泣きそうな顔で言う。
ここまで、俺が思うのは訳があった。そもそもかおりと知り合ったのは久留間さんの方が先なのだ。俺がかおりと知り合った時に、かおりの口から久留間さんの事が何回も聞かれ、久留間さんのことが好きなのかな、と感じたことがあったからだ。
後悔したと言った本当の理由は、かおりと久留間さんが一緒に飲みに行くような場を設けたことだった。しかしさすがにそのことは言えなかった。あまりに男らしくないと思ったからだ。
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