宣言

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今日は、そのことをかおりに言いたかったのだが、同時に自分自身に宣言したかった。入社して3年、久留間さんの後ろを追っかけてきた俺は、こうでもしないと久留間の影に押しつぶされてしまいそうだった。  この時点では久留間は別にかおりの事が好きだと言っていたわけではない。しかし俺は恐怖感でいっぱいだった。 翌日からは、またかおりの部屋に入り浸る生活が始まった。特に波風もなく、穏やかで幸せな日々が続いた。7月の俺の誕生日には以前にデートで見て欲しいと言っていたガンダムのプラモデルを買ってくれていた(シャア専用ゲルググ)。 しかし、やはり俺が恐れていた事態になる。幸せな日々は短かった。
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