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俺は25歳のどこにでもいる男。大学を出て、地元を離れて就職し、どうにか社会人になれたところだ。
その会社は女性の方が多い職場で、俺が働き始めた頃は若い職員は少なかった。
地元を離れ、友達のいなかった俺は、2歳上の先輩である久留間という男と仲良くなった。職場の人間関係は極めて良好で、よく他の人たちとも飯を食いに言ったり酒を飲んだりしていたが、その久留間とは特に仲がよかった。久留間は、その当時、会社では中心的な存在であった。だが、俺に対し、後輩であるにも拘わらずあらゆる面で引き立ててくれた。
何故、こんなに俺によくしてくれるのか聞いたことがある。久留間は、上司や同僚たちからも一目置かれる存在で、その久留間が引き立てるということで、俺も仕事がスムーズにできるようになっていた。
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