恋の始まり

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 もっと新鮮だったのが、彼女とのセックスだ。どちらかといえば幼児体型に近かったが、情熱的ですぐに溺れてしまった。それまでに付き合った女性とのセックスが幼稚な物に思えるほどであった。  仕事が終わると、ほぼ毎日かおりの部屋に行き、そこから出勤するという生活が始まった。将来のことなど何も考えず、とにかく一緒にいたかった。 友達の多い彼女は、俺と会う時間をつくるためにポケベルと普及し始めたPHSを買った。 仕事が終わり、自分の部屋に帰り、風呂に入り、洗濯をし、着替えを持って彼女の部屋に行くのだ。一緒に夕食を食べ、テレビを見、裸で抱き合い、そのままの格好で朝まで眠り、出勤する。そんな生活が続き1ヶ月ほど経過したある日、かおりの友達と久留間との4人で飲みに行った。恋が始まって1ヶ月だが、ここから辛い日々が始まることになる。
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