第四章 フレッシャー王国

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フレッシャー王国へと向かう隊列が整えられ、先発の兵士の一団が出発した。 残りの兵士たちは姫君の馬車を真ん中に整列し、先頭と最後尾に騎士団がついた。 「行ってきます。お母様、カロフ様。」 旅行用のマントを身に付けたエルが二人に挨拶した。 「お守りはいつも肌身離さずつけておいてください。」 「体に気をつけて。決して無理をしてはダメよ。」 エルは襟元から鎖を引き出してカロフに渡されたあの不思議な石を出して見せてからサラを抱きしめ、カロフにうなずいて見せてから馬に乗った。 「「気をつけて。」」 二人に手をふりかえしながらエルは隊列に加わり、出発した。
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