第四章 フレッシャー王国

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エルはロアンの指示で最後尾を歩くギルの横に馬をつけた。 「あ~」 ギルはエルが隣にやってくると何か話しかけようと変な声をあげた。 「おはようございます。え~っと…」 エルは困ってしまった。互いに知った仲ではあるが、改まって名乗りあったことはまだなかったからだ。ギルはクスッと小さく笑うと手を差し出した。 「フレッシャー王国、王立騎士団第3班隊長ギルディオンだ。ギルと呼んでくれてかまわない。」 「エルディア・メル・カシュアです。この間はありがとうございました。散々失礼な事をしましたが…」 「いや、私も失礼の数々申し訳なかった。これから改めてよろしく。エルディア。」 二人は固く握手を交わした。
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