第四章 フレッシャー王国

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「では君は実の父親、母親を全く知らないのか。」 「そうですね、きいてみようとしたことがないし。お母様もあまり話したくなさそうでしたから。」 二人は隊列の最後尾をのんびりと歩きながら話をしていた。 「多分この辺りの人間ではない気がします。黒い髪をあまり見かけたことがないので。」 「確かにそうだ。私もロアン先生の客人で一度見かけたことがあるだけだ」 エルは声を落として前方を気にしながら尋ねた。 「ロアン先生という方は一体何者なんですか?」
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