第五章 そして王女は騎士となる

6/26
前へ
/844ページ
次へ
外へ出るとすぐに馬の背にまたがり、厩舎の隣に作られた運動場を駆け始めた。 広い運動場の中には坂道や平均台のような細い道、ジャンプ用のバーが設置されていてエルとウィンはそれらを軽々とこなしながら楽しそうに駆け回った。 「よしウィン。今度はあれよ。」 ひときわ高いバーを勢い良く飛び越えてから速度を落としてウィンの息を整えていると、入り口の辺りにいつの間にか見物人の山ができていた。 「えっ、なんで?」 あまりに多くの見物人に驚いてエルは手綱を引いて、ウィンから降り入り口の方へ歩きだした。
/844ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4125人が本棚に入れています
本棚に追加