第五章 そして王女は騎士となる

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「せっかく用意した焼きたてパンが冷めてしまいましたわ。」 「でもとてもおいしいわ。」 うれしそうに朝食をとるエルにサラもようやく機嫌を直したらしい。紅茶を注いでエルの前に置く。 「いい香り。」 「好き嫌いもなくよく召し上がって下さる方が私は大好きです。」 サラの言葉にエルはニッコリと微笑み返した。 のんびりと紅茶を口に運んでいるとドアをノックする音がした。 「はい。」 サラが扉を開く。 「姫様がエルディア様をお呼びです」 「すぐに参ります。」 エルは立ち上がり部屋を出た。
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