第五章 そして王女は騎士となる

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「騙したわけじゃないのよ。気づくかどうかちょっと試しただけ。気を悪くした?」 心配そうに尋ねてくるシシーにエルは首をふった。 「「私たち、二人の名前を合わせてサラと呼んでいただいているの。」」 「二人が双子だということは一部の人間しか知らないことなの。」 シシーの言葉に二人は深くうなずいた。 「だから、エルも秘密は守ってね。」 「はい。」 エルがうなずくと二人は顔を合わせて微笑み合った。
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