第五章 そして王女は騎士となる

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「あなたには私の身を常に守る騎士となってもらうから様々な秘密を共有することになるわ。」 エルはまだ幼い少女の浮かべる真剣な表情に驚きながらしっかりとうなずいた。 「それは時にはあなたの身にも危険をおよぼすこともあるでしょう。私たちはあなたを見い出し騎士に選んだ。でもあなたもその選択に同意した。」 「覚悟はできています。」 エルの短い言葉にシシーは笑顔を取り戻した。 「じゃ、次の服にいきましょう~」 エルは突然くずれた空気にこけそうになったが、うれしそうなシシーの顔を見ると何も言えなくなってしまう。 「はぁ~、分かりました。着替えますよ。」
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