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サラたちが散々頭に叩き込んでくれた儀式の問答が続き、間違えることなく答えることができてホッとした。左の肩に冷たく固い感触を感じる。次に右肩。国王はまるで毎日やっていることのように剣をあやつる。
「今日より汝、エルディア・メル・カシュアを我がフレッシャー王国第一王女シンシア・セシル・フレッシャーの一の騎士とする。」
国王のこの言葉を聞き、エルは今までフワフワと信じられないような気持ちでいたのが嘘のようにはっきりと現実なのだと感じることができた。
騎士の証を肩にかけられ、うながされるままに立ち上がる。シンシア姫がベールごしにも分かるぐらい満足そうにニコニコしている。国王もじっとエルを見つめているが、その目はただエルを見ているだけではなく彼女の中の何かを探りだそうとしているようだった。
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