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列はゆったりゆったりと進み、愛馬ウィンディーは走りたくてムズムズしている。
「我慢してウィン。旗を受け取ったら姫君のところまで駆け戻るから。」
エルは艶やかなたてがみをなでながら耳元にそうつぶやいた。ウィンも耳をピクピクと動かしてまるで相づちをうつように小さくいなないた。
ポク、ポクとのんびりした足取りにもだいぶ慣れてきた頃、ようやく城門に近づいた。確かにそこにはフードをかぶった兵士が長い棒についた旗をかかげている。エルはウィンの背から降りると列を離れ、彼の元へ向かった。
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