第六章 東の離宮

18/49
前へ
/844ページ
次へ
セスはしばらくエルの隣にいて班のメンバーの話をしていた。タイタスは隊長として頼りない時もあるが、メンバーの中で一番の常識人で、フェルナンドが一番のバカ(彼女は実際にはっきりとそう言った)なのだそうだ。 ジョンとケンは二人でやっと一人前、カイトは実力があるのにふざけた態度で人の神経を逆なでばかりしている(らしい) アメリアは皆のアイドルで、感情表現は苦手な子だが、並外れた武術の使い手だそうだ。 「まぁ、私も皆からは口は悪いし冷たい女だと言われてるみたいだけどね。」 ニヤリと笑ったセスの目はいつもの刺すような光がなくとても美しく輝いていた。
/844ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4125人が本棚に入れています
本棚に追加