第六章 東の離宮

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「大切な話はきちんと腰をおちつけてするものですよ。」 夫人はメイドにエルの分の紅茶を運ばせながら言った。 「はい…。」 エルは肩を縮めながら素直に腰をおろす。 紅茶が運ばれてくると、アンナ夫人は入れ直された熱いカップを口へ運びゆっくりと一口飲むとやっと口を開いた。
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