第六章 東の離宮

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その夜、エルはシシーと同じ部屋で休みながらなかなか寝付くことができなかった。 遠くで光る小さな明かりがシシーのベッドをぼんやりと浮かび上がらせている。 そっと息を殺しているとスースーと小さな寝息が聞こえてくる。 何度も寝返りをうちながら消しても消しても浮かんでくる顔に結局一晩中悩まされることになったのだ。
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