第六章 東の離宮

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「アメリアさんはいつからロアンさんの専任騎士に?」 エルの質問に、アメリアは食事の手を止めて遠くを見る。 「そうね、専任騎士になったのは100年前くらいかしら。」 「え?」 エルは一瞬固まってから笑い出した。 「もう、アメリアさんからかわないでくださいよ。」 「からかってなんかいないわ。私達、連れ添って123年目ですもの。だから正確に言うと専任騎士になって103年目だわ。」 エルは口をパクパクさせるばかりで言葉が出ない。
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