第六章 東の離宮

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「連れ添ってって、123年って、だって…」 「ロアンは、すごく珍しい純血のリド一族なの。彼以外の純血の人をまだ一人も見たことがないわ。 だから、彼の血は特別なの。もちろんその魔力もね。」 「純血の…リド一族。」 「私が暮らしていた屋敷に彼が来たのは私が3歳の時。私達、まるで兄妹のように育ったのよ。私は病弱な子供でいつも彼が背負ってあちこち連れ回してくれていたわ。」 アメリアは口をつぐんでエルの顔をチラッとみると話を続ける。
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