第一章 崩された王国

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カルティスはこの話を聞くと怒りに震えながらも頭を働かせた。 「急ぎの使者を出してミリア王女に事の次第を伝える。ロイドからの使者は妨害されている恐れがあるからな。それからカロフはフレッシャー王国へ向かってくれるか?」 カロフは最後まで聞かずにうなずいた。 「三国会議での取り決めが真実であることを証明すれば良いのですね。」 カルティスの顔にやっと微笑みが浮かんだ。 「やはり持つべきは信頼できる者だな。金などで結ばれた者たちに負けるものか」
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