第一章 崩された王国

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城の跳ね橋が下ろされ、三頭ほどの馬が飛び込んできた。 すぐに城内が騒がしくなり、リディアたちの元にも顔色を失った侍女が息を切らせてやってきた。 「へ、陛下、ロイド王国の兵が…も、もう、すぐそこまで…」 「そんなバカな!ロイド王国からこの国までどれだけかかるか…」 サラは続きの間から飛び出しリディアの元へ駆けよった。 「私たちを追いかけてきた者たちでしょうか?」 リディアはただ青い顔をして赤ん坊を抱きしめる。
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