第三章 王宮へ

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(カロフ様さえ生きていてくださったら…) ラグスト王家が崩壊した忌まわしいあの日、戦いが始まる前に城から出された幾人かの使者たちは隠れていたロイドの兵にことごとく殺されたと聞いている。もしあの日にカロフが生き延びていたとしても、サラが出会った時すでに彼は60歳近かったのだから今も元気でいるかはわからない。 それにカロフのことだ。もしも生き延びていたとしたらエルディアの行方を探してサラの元へたどり着いているだろう。
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